須佐之男命とは?ヤマタノオロチ退治とご利益・祀られる神社
須佐之男命(すさのおのみこと)は、古事記に登場する荒ぶる嵐の神であり、ヤマタノオロチ(八岐大蛇)退治で知られる英雄神です。この記事では、須佐之男命の誕生の由来とヤマタノオロチ退治の物語、ご利益、祀られている代表的な神社を解説します。
▶ 神伝でヤマタノオロチ退治の物語を読む古事記の絵物語・神様図鑑(無料)須佐之男命の誕生
須佐之男命は、伊邪那岐命が黄泉国から戻った際の禊で、鼻を洗ったときに生まれたとされる神様です。左目から天照大御神、右目から月読命が生まれ、この三柱は「三貴子」と呼ばれます。乱暴者として高天原を追放される一方、和歌の祖ともされ、厄除け・疫病除けの神として広く祀られている、二面性を持つ神様です。
ヤマタノオロチ退治の物語
高天原を追放された須佐之男命は、出雲の肥河(ひのかわ)のほとりに降り立ちます。そこで、娘を大蛇の生贄に取られて嘆く老夫婦(足名椎・手名椎)と、その娘・櫛名田比売(くしなだひめ)に出会いました。須佐之男命は八塩折之酒(やしおりのさけ)でヤマタノオロチを酔わせ、剣で斬り伏せます。その尾から現れたのが、後の三種の神器のひとつ「草薙剣(くさなぎのつるぎ)」でした。須佐之男命は櫛名田比売と結ばれ、須賀の地に宮を建てて「八雲立つ 出雲八重垣…」の歌を詠んだと伝わります。
須佐之男命のご利益
荒ぶる嵐の神でありながら、厄除け・疫病除けの神として広く信仰されています。祇園祭で知られる八坂神社では、かつて疫病除けの信仰を集めた「祇園社」としての歴史があります。
須佐之男命が祀られる神社
- 八坂神社:京都府。祇園社として古くから疫病除けの信仰を集め、日本三大祭のひとつ「祇園祭」はこの社の祭礼です。
- 氷川神社:埼玉県。須佐之男命・櫛名田比売・大国主を祀る武蔵国の総鎮守で、関東一円の氷川神社の総本社です。
- 熊野大社(出雲):島根県。須佐之男命を「火の元祖」として祀る、出雲大社と並ぶ出雲の古社です。
- 須佐神社:島根県。須佐之男命が自らの御魂を鎮めた地とされ、「須佐」の地名の由来となった神社です。
須佐之男命を祀る4つの神社の見どころ
| 神社 | 見どころ |
|---|---|
| 八坂神社(京都) | 祇園祭(7月)の山鉾巡行は世界的にも名高い。夜は境内の吊り提灯に灯がともり幻想的。京阪祇園四条駅から徒歩約5分。 |
| 氷川神社(埼玉) | 大宮公園へ続く約2キロの長い並木参道が関東屈指の荘厳さ。12月の大湯祭(十日市)が名高い。JR大宮駅から徒歩約15分。 |
| 熊野大社(島根) | 10月の鑽火祭(亀太夫神事)では、餅の出来をめぐる問答という珍しい神事が行われる。JR松江駅からバスで約30分。 |
| 須佐神社(島根) | 樹齢1300年ともいわれる巨大な「大杉さん」が圧巻。山あいの静かな里に鎮座し、車での参拝が現実的。 |
参拝計画に役立つ実践情報
| 神社 | 祭事・グルメ |
|---|---|
| 八坂神社 | 祇園祭(7月)が最大の見どころ。周辺では京料理・湯葉・わらび餅が楽しめる。 |
| 氷川神社 | 12月の大湯祭(十日市)は熊手の露店で賑わう。参道沿いのカフェや甘味処も人気。 |
| 熊野大社 | 10月の鑽火祭が名高い。出雲そばや松江の和菓子、玉造温泉のグルメも楽しめる。 |
| 須佐神社 | 4月の例大祭、8月の切明神事。近隣は出雲そばなど山の幸が中心。 |
参拝マナーの基本
須佐之男命ゆかりの神社は、いずれも一般的な神社作法(二礼二拍手一礼)で参拝できます。鳥居をくぐる際は端を通り、手水舎で手と口を清めてから拝殿に進むのが基本です。荒ぶる神でありながら疫病除け・厄除けの神として親しまれている須佐之男命だからこそ、心身を清めてから参拝する作法は特に大切にしたいポイントです。
ヤマタノオロチ退治ゆかりの地を訪ねる
須佐之男命がヤマタノオロチを退治したとされる出雲地方には、須佐神社のほかにも、物語ゆかりの地が点在しています。須佐之男命と結ばれた櫛名田比売を祀る八重垣神社もそのひとつで、あわせて訪れることで、ヤマタノオロチ退治から結婚に至る一連の物語を、実際の土地とともに体感できます。
須佐之男命は高天原では乱暴者として描かれますが、出雲に降り立ってからは英雄として生きる姿を見せます。この物語の転換は、「場所が変われば人(神)も変われる」という、今の私たちにも通じるメッセージとして読み解くこともできます。
▶ 神伝でヤマタノオロチ退治の物語を読む古事記の絵物語・神様図鑑(無料)よくある質問
Q. 須佐之男命はどうやって生まれましたか?
A. 伊邪那岐命が黄泉国から戻った際の禊で、鼻を洗ったときに生まれたとされます。天照大御神・月読命とあわせて「三貴子」と呼ばれます。
Q. ヤマタノオロチ退治とはどんな物語ですか?
A. 出雲に降り立った須佐之男命が、大蛇の生贄にされそうになっていた櫛名田比売を救い、酒でヤマタノオロチを酔わせて退治した物語です。その尾から草薙剣が現れました。
Q. 須佐之男命はどこの神社に祀られていますか?
A. 代表的な神社は八坂神社(京都府)、氷川神社(埼玉県)、熊野大社・須佐神社(いずれも島根県)などです。
Q. 須佐之男命は乱暴な神様なのですか?
A. 高天原では乱暴が原因で追放されますが、出雲ではヤマタノオロチを退治する英雄として描かれ、和歌の祖ともされる二面性のある神様です。
Q. 須佐之男命を祀る神社にはどんな特徴がありますか?
A. 八坂神社は祇園祭、氷川神社は長い参道、熊野大社は鑽火祭という珍しい神事、須佐神社は樹齢1300年の大杉さんなど、それぞれ異なる見どころがあります。
※本記事は古事記・日本書紀等の伝承と同梱データをもとに構成した読み物です。神様の姿・逸話には諸説あり、史実そのものを断定するものではありません。ご利益は伝承に基づく紹介であり、効果を保証するものではありません。
運営者:Begrit株式会社(法人番号5120001190385・大阪市中央区南船場1-18-24-1102・代表 増田鉄兵)。 公開日:2026-07-29 最終更新日:2026-07-29。 本記事は伝承・同梱データに基づく読み物であり、ご利益や効果を保証するものではありません。 誤りのご指摘は info@begrit.co.jp まで。